任期満了に伴う相馬市長選が昨年12月14日に告示され、新人で元副市長の阿部勝弘氏(53)が無投票で初当選した。それまで6期務めていた現職の立谷秀清氏(74)が退任し、24年ぶりに新たなリーダーを迎えることになった。
これに伴い、県内最古参の首長になったのが古殿町の岡部光徳町長(67)だ。岡部町長は2003年4月の町長選で初当選し現在6期目。ほかに、川内村の遠藤雄幸村長(71)も6期目に入っているが、遠藤村長は2004年4月就任だから、1年ほど岡部町長が在職期間が長いことになる。ちなみに、二本松市の三保恵一市長(76)は合併前を含めると、通算で6期目になるが、やはり在職期間は岡部町長の方が長い。
ある古殿町民はこう話す。
「当人(岡部町長)は、県内最古参になったからどうとか、そういう意識は特にないでしょう。ただ、長くやるといい面、悪い面、いろいろ出てくるのは当然あります。特に大きな失態と言えるものはないが、町民から飽きられているのは間違いない。ほかに誰かいないのかという空気は感じますね」
本誌2021年12月号の「情報ファインダー」に「古殿町の名物元町議が死去」という記事を掲載した。内容は以下の通り。
元古殿町議長で、10期にわたり町議を務めた近内光英氏(94)が亡くなっていたことが分かった。(2021年)11月中旬に死去し、同18日に近親者のみで葬儀が行われたという。
近内氏といえば国会議員など幅広い分野にパイプがあり、さまざまな面で〝調整役〟を担う存在として知られていた。90歳を超えても自民党第三選挙区石川郡総支部長と同古殿町支部長を務め続け、「同町内では町長より強い力を持つ」という声も上がっていたほど。
博覧強記で知られていたが、ここ1、2年は衰えが著しく、物忘れもひどくなっているようだ、と石川郡内で囁かれていた。
現在5期目(記事掲載当時)の岡部光徳町長をはじめ、町議にとって〝重し〟となる存在がいなくなり、良くも悪くも動きが活発になりそう。「近内氏の後釜に入って、おいしい思いをしたい人もいるだろうから、よくウオッチしておく必要がある」(県南地方で活動するジャーナリスト)。
密葬にしたのは、家族の要望に加え、「さまざまな世界の人間が参列すれば対応が大変だ。新聞社などには連絡せず密葬にしろ」と本人が言い伝えていたからだとか。最後まで〝調整役〟を全うした。
ある関係者はこう話す。
「近内さんが亡くなったのは2021年11月で、生前、近内さんは岡部町長に対して『もういいだろう』と言っていた。岡部町長は2023年4月に5期目の任期が満了となったが、近内さんが存命だったら、6期目はなかった」
この関係者の証言からすると、2023年4月かその直前くらいまで近内氏が生きていたら、岡部氏は5期で退任していたというのだ。近内氏の死を経て、6期目に突入し、県内最古参首長となった岡部氏。来年4月に任期満了を迎えるが、その際、どんな判断をするのかが注目される。














