まつもと・ゆきえい 1960年12月生まれ。県立四倉高卒。1997年から楢葉町議4期、その間議長を2期務める。2012年4月の町長選で初当選し、現在4期目。
――今年は町制施行70周年を迎えます。
「9月5日に町制施行70周年記念式典を開催します。清水寺(京都市)の森清範貫主による記念講演や揮毫、早稲田大学応援部による復興・創生へのエール、町内の小学生による発表を予定しています。さらに記念事業として11月10〜12日に200人規模での北海道道南・道央への町民号催行、12月から来年1月に大阪で本町の農産物や加工品をPRする物産イベントを実施します。記念ロゴマークも作成し、既存イベントに70周年の冠を付けて例年より豪華に彩るほか、町勢要覧の発行や広報誌での特集も行っていきます」
――農業面ではサツマイモを使った干し芋など6次化商品開発が進み、波倉地区に産業団地整備計画も発表されましたが、現状は。
「サツマイモは2017年から産地化を進め、今年は約80㌶まで作付面積を拡大する見込みです。震災前から特産品だったユズも産地化に向け約3000本の植樹を予定しており、5月12日、1・5㌶の農地に約1000本を植樹しました。2023年に整備した『楢葉町特産品開発センター』では、干し芋やペースト、柚子ドレッシング、ポン酢など付加価値の高い6次化商品を生み出しており、海外輸出も視野に入れながら販路拡大を進めます。波倉産業団地は大規模蓄電池施設を起点とした未来型産業団地『再エネパーク』として、現在造成工事の段階です」
――今年度の重点施策は。
「昨年度に第六次町勢振興計画を見直し、『農業の再生』、『魅力ある教育』、『健康増進とスポーツ振興』の3本柱に、『移住・定住や交流人口の拡大』、『地域資源を核とした観光力の強化』、『戦略的な情報発信』の3つを新たに加えた『ならは重点プロジェクト』を掲げています。中でも力を入れているのが移住・定住です。本年度から運用予定の『ふるさと住民登録制度』を活用して首都圏との交流・関係人口の拡大を進めます。4月には楢葉町東京事務所を開設し、特産品の新規販路開拓と『楢葉ファン』の創出につなげます」
――今後の抱負は。
「震災から15年、避難解除から10年が経過しました。町内居住者は7割まで回復しましたが、帰還者数の伸びは鈍化傾向で、コミュニティー再生が課題です。帰還者と新たな住民の共生を推進し、人材育成に取り組みます。併せて重視しているのが『健康』です。町民が健康で生き生き暮らすことが持続可能な町づくりの原動力です。生きがい創出や生涯スポーツの習慣化を進め、町全体の健康寿命を延ばすことで、将来像『笑顔とチャレンジがあふれるまちならは』の実現につなげます」

























