【中島村】加藤幸一町長インタビュー【2024】

【中島村】加藤幸一町長インタビュー【2024】

経歴

かとう・こういち 1952年生まれ。岩瀬農業高卒。JAしらかわ理事などを歴任し、2004年から村議2期。2010年9月の村長選で初当選。2022年9月の村長選で4選を果たす。

 ――役場庁舎整備事業の進捗状況について。

 「役場庁舎整備事業は令和2年度に着手し、令和5年度に新南棟庁舎が竣工しました。これは熊本地震を契機に、公共施設等適正管理推進事業債役場機能緊急保全事業を活用できるようになったことから、以前の木造分庁舎を解体し新南棟庁舎を新築したものです。耐震補強済み既存庁舎も内部を全面改装し、空調・照明を一新したことから、職場環境の改善と来庁者の利便性が格段に向上しました。現在は外構工事が進められており、今年度末の完了に向けて順調に進捗しています」

 ――円安と物価高の影響で県内中学・高校の修学旅行先が変更になる事態が見られますが、例年実施している中学3年生のマレーシアへの修学旅行の影響はいかがでしょうか。

 「円安と物価高は修学旅行の旅費に影響があり、特に航空運賃やホテルの宿泊費がパンデミック以前と比較するとおよそ1・5倍に増え、大幅な負担増になっています。しかし、子どもたちの出発前と出発後の変化を目の当たりにすると、貴重な体験であり、国際化が否応なしに進んでいく中で必ず彼らの将来に生かされると考えています。負担は増えているものの、財政的にはふるさと納税基金や寄付金の一部を充当しながら、今後もマレーシアへの修学旅行を実施していく考えです」

 ――4期目も折り返しを迎えました。

 「10年もの間、村政運営に携わってきましたが、初心を忘れることなく、選挙公約である『あなたの意見(声)が私の行動の原点です』を軸に、村民から村政への理解が得られるよう、常に村民の意見が村政に反映される村づくりを、職員とともに平常心で取り組んでいく所存です」

 ――今年度の重点事業について。

 「まず農道長寿命化事業として、村内の農道舗装率100%達成を目指して整備を進めていきます。本村の農道舗装率は県内トップクラスで、100%達成は決して無理な数字ではないと考えています。こちらは国の農道長寿命化事業の起債事業で、村で借入した分の3割が交付税として還ってくるので、非常に使い勝手が良い部分もあります。次に、村営住宅で老朽化した原山住宅の修繕工事事業に取り組み、修繕後は新たな入居者を募集し、定住促進につなげていく考えです。また、近年問題となっている子どもたちの事故を防ぐために、通学路の安全確保として二子塚町畑線の歩道設置工事を進め、安心して登下校ができる通学路の整備を進めていきます。ほかにも、スマート農業の推進、DX化による役場の業務のデジタル化推進など、農業振興や職員の働きやすさの改善に努めます」

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