うすき・ともき 1948年4月生まれ。喜多方商業高(現・喜多方桐桜高)卒。2017年7月の町長選で初当選。現在3期目。
――就任から9年。手応えを感じている成果と、見えてきた課題は。
「公約の大半は町民の皆さんと議会の協力で実現できたと思っています。交流人口の拡大へ『西会津なつかしcarショー』を復活させたほか、出産祝金の増額(第1子30万円、第2子以降50万円)、保育料と学校給食費の無償化などを進めました。移住者は7年間で132人と計画の約2倍です。医師の鎌田實先生の指導で、昨年11月に『健康寿命をのばそう!アワード』の厚生労働大臣最優秀賞をいただきました。少子化・結婚対策と空き家対策及び、集合住宅の第2期整備や老朽化した公民館の建て替え、公共施設維持管理費の増大への対応が喫緊の課題です」
――若者の定住促進と高齢者の暮らしを守る施策は。
「若者の定住では特に結婚促進が大切です。結婚祝金や新婚生活支援の補助を実施しています。子育てでは、認定こども園と保護者をつなぐ情報システムや、子どもの居場所となる施設も整備しました。デジタル戦略を策定し各種情報の提供、農業公社と特定地域づくり事業協同組合の設立で働く場も確保しています。高齢者には『体の健康、心の健康、つながりの健康』を掲げる〝さすけねぇ輪の健康づくり〟の展開、除排雪費用の助成、GPS端末による認知症高齢者の見守り、配食サービスなどで暮らしを支えています」 ――デジタル化で冬の豪雪や生活の不便をどう解消しますか。
「除雪車にGPSを搭載した運行管理、町公式LINEによる災害情報伝達の多重化、消防団向け防災アプリの導入を進めました。雪で検針が難しい水道もスマートメーターの設置を始めました。生活の足では、AIオンデマンドバスの拡大に加え、今年3月の町内タクシー廃業を受け、ドアツードアの個別輸送サービスを8月24日から開始しました。オンライン診療など在宅医療も推進します」
――任期中に「これだけは成し遂げたい」と考える最優先課題は。
「一つはジビエ(野生鳥獣肉)の特産化です。喜多方市、北塩原村、磐梯町、猪苗代町との会津北部5市町村の広域連携事業として、本町に食肉処理施設を整備し、商品化を図ります。新しい公民館となる複合施設の整備も進めたいです。また今年、国の『ふるさと住民登録制度』モデル事業に指定されました。空き家利活用や関係人口拡大につなげます。今年4月に始動した第5次総合計画の将来像『未来を編む。幸せひろがる日本の田舎、西会津町。』の実現へ、職員一丸となって取り組む覚悟です」



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