本誌昨年6月号に「玉川村、平田村で議員定数削減議論が再燃」という記事を掲載した。もともとは古殿町、玉川村、平田村の石川郡3町村で2024年3月に同時日程で議員選挙が行われ、それを前に各議会で議員定数をどうするかを検討したが、その結果が三者三様だったことが取材を始めたきかっけだった。なお、その詳細は2024年2月号でリポートした。
いずれも「人口減少が進む中で、議員定数をこのままでいいのか」というところから議論が始まったが、当時は古殿町は2減(12人→10人)、玉川村は現状維持(12人)、平田村はひとまず現状維持(12人)として改選後の議会で再度議論するという結論に至った。
同じ石川郡、しかも同時改選ということもあって、議会関係者、住民らはそれぞれの議会の動きに注目しており、「向こう(近隣町村)はこうだったが、ウチは……」、「ウチはこうだったけど、向こうはどういう流れであの結論に至ったのか気になる」といった具合に話題になった。
その後、現状維持とした玉川村と平田村で動きがあったため、続報したのが昨年6月号記事。もっとも、平田村は「ひとまず現状維持として改選後の議会で再度議論」との結論だったから、そこからしても改選後に再度議論することは決まっていたようなもの。
一方、玉川村は前回改選前に議員定数に関する住民アンケートを実施し、現在の定数12から2減の「10人」とする回答が最も多かった。そうした結果を踏まえ、全員協議会での検討を経て、2023年12月議会で議員発議によって、議員定数を10にする条例改正案が提出された。採決の結果、賛成5、反対6の賛成少数で否決された。
当時、賛成した議員は「住民からは、だったらなぜアンケートを実施したのかと言われた」と、住民から批判があったことを明かした。「住民の意見」がハッキリ出ている中で、「現状維持」の判断をしたのだから、そうした批判が出るのは当然だ。
そんな中、昨年6月号記事では「8月ごろに全員協議会を開き、議員定数に関する投票を行う予定」との情報を得たことから、同村でも議論が再燃していると書いた。
ただ、その後しばらくは動きがなく、昨年12月議会で議員発議により議員定数を12から10に減らす条例改正案が提出され、全会一致で可決された。次回選挙から適用される。紆余曲折を経て、定数削減が決まった格好だ。
ある議員はこう話す。
「アンケートで住民の意見を聞いておきながら、削減を求める声が多いと分かると、ああでもない、こうでもないと言って、削減に反対する動きがあった。ただ、平田村でもこの12月議会で議員定数が削減され、さすがにこれ以上は抗えないと考えたのか、反対の立場だった議員も軟化し、最終的には全会一致で削減が決まった」
本誌では議員定数の問題を幾度となく取り上げてきたが、ハッキリ言って「答えのない議論」だ。そんな中、無理に正解を出すなら、「住民にとってどんな形が有益か」ということに尽きる。
その点で言うと、玉川村は住民アンケートを実施して民意を聞いていた。住民が削減を望んでいる以上、それに従う以外の選択肢はなかったと言えるが、思いの外、話が進まず、今回ようやく1つの結論を出したということになる。














