本誌4月号に「矢吹町議会に飛び火した議員寄付問題」という記事を掲載した。鏡石町議2人が町内の盆踊り大会に寄付していたことが分かり、公選法違反に当たる可能性があると指摘されている中、矢吹町議による寄付をうかがわせる情報と証拠写真が編集部に寄せられたため、検証したもの。
具体的には、夏祭りや秋祭りで寄付者として掲示された中に、矢吹町議の名前が含まれていたというもので、矢吹町二区自治会の夏祭りでは、冨永創造議長の名前も5000円の寄付者として掲載されていた。冨永議長は本誌の取材に対し、「お祭りに足を運び、食事などをするとき、会費を払うように言われたので払ったもので、寄付という認識はありませんでした」という見解を示した。
本誌は、4月号取材の時点で、同様の投書が矢吹町選挙管理委員会にも届いていたことを確認したが、その後、事実確認に乗り出す動きはなかった。同町議会6月定例議会の一般質問では、青山英樹町議(5期)が「そうした郵便物を収受した以上、情報の真偽は確認するものではないのか」と質問したが、町選管の氏家康孝書記長(総務課長)は「選挙管理委員会に取り締まり権限はないので独自調査は実施しない」という見解を述べた。青山町議は角度を変えて質問したが、事務局長は同じ答弁を繰り返すばかりだった。
町民からは「権限がないとしても、寄せられた情報を全く調べなくていいのか」と疑問が上がる一方で、「公選法違反に当たるのであれば、祭りでの寄付の在り方自体を見直すべきだ」との意見も聞かれ、町選管経験者も関心を示しているようだ。
そうした中で、どのような議論が交わされるのか注目されていたが、本質的な議論には至らず、論点だけが置き去りにされた格好だ。

























