みほ・けいいち 1949年生まれ。安達高卒。県議5選を経て、2003年に二本松市長選で初当選。13年に落選も17年の市長選で返り咲いた。現在4期目。
――JR二本松駅南側に整備を進めてきた「二本松駅南住宅団地」が完成しました。7月には現地見学会も開かれましたが、来場者の反応はいかがだったでしょうか。
「二本松駅南住宅団地の見学会は7月21、28日に行われ、両日とも好天に恵まれたこともあり、市外からの来場者や家族連れなど2日間で計27組の方にご来場いただき、参加者には希望する区画の形状や広さなどを実際に現地で確認していただきました。
見学者からは、地中化されている電線等のインフラや公園の位置、二本松駅への新設アクセス道路等について質問があり、市の担当職員が現地で対応いたしました。
市では、8月1日から30日まで同団地の一般分譲申込を受付しております。
並行して整備を進めております二本松駅南側広場や新設アクセス道も含め、今後駅南エリアの利便性がますます向上しますので、駅南地区のシンボルとなる新たな住宅団地に多くの方々に住んでいただきたいと思っております」
――二本松地区ハイヤータクシー協会が中心となって「二本松市商店街消費下支え・らくらくお帰りタクシー事業」が6月まで行われました。利用者の反応はいかがだったでしょうか。
「本事業は二本松地区ハイヤータクシー経営者協議会が実施主体となり、物価高騰等により落ち込んだ商店街等の消費を下支えすることで地域経済の回復を図ることを目的に、商店街等の店舗を利用した方が店舗等からタクシーを利用して直接帰宅する際、タクシー料金の一部を500円単位で最大3000円(午後6時以降の乗車は最大1000円)を支援するもので、今年3月1日から6月30日までの4カ月間実施いたしました。
小売店、飲食店、理・美容院、あん摩・マッサージ店、旅館・ホテル、道の駅等の市内180店舗で幅広く利用できたこともあり、
使用件数は累計4760件と非常に多くの方にご利用いただき好評を得ながら、地域経済の活性化と賑わいづくりに一定の効果があったものと考えております」
――「合戦場のしだれ桜」の樹勢回復のための資金捻出を目的に、合戦場のしだれ桜保存会と岩代観光協会が中心となってクラウドファンディングを開始しましたが、現在の状況はいかがでしょうか。
「合戦場のしだれ桜の樹勢回復プロジェクトにつきましては、合戦場のしだれ桜保存会、岩代観光協会と地元有志で実施しています。
寄付は今年4月から受け付けておりますが、クラウドファンディングでの受付は7月29日から開始し、目標金額はクラウドファンディングとそれ以外の寄付(岩代観光協会窓口での募金箱と口座振込)で各250万円の計500万円としています。期限は、クラウドファンディングにつきましては10月14日まで、それ以外の寄付につきましては10月31日までとしております。
寄付の金額につきましては、8月6日午前9時現在で、クラウドファンディングによるものが51万7000円、募金箱・口座振込などの現金による寄付が103万5516円、合計で目標額の31%となる155万2516円の寄付をいただいております。
合戦場のしだれ桜保存会では、11月以降にいただいた寄付と二本松市日本一の桜の郷二本松シンボル桜保存事業補助金を活用し、樹木医の指導を受けて、枯れ枝の剪定作業や土壌改良などの樹勢回復作業を行う予定としております」
――今年4月にJFA公認の人工芝サッカー場「二本松市グリーンフィールド」がオープンしました。現在の利用状況はいかがでしょうか。また、市内には二本松信金城山プールなどの運動施設も整備されていますが、それらの施設に期待する機能・効果、健康づくりで心掛けていることなどあれば教えてください。
「二本松市グリーンフィールドにつきましては、今年4月1日に供用を開始して以来、各種大会をはじめ練習等で土日を中心に多くの皆様にご利用いただいております。
本市では、目指す将来像『笑顔あふれるしあわせのまち二本松』の実現に向け、『健康寿命の延伸』を重点事項の1つとし、『健康で暮らし続けられるまち』をまちづくりの基本目標の1つに掲げております。
二本松市グリーンフィールドのほか、市内には屋内プールであるしんきん城山プールや体育館、庭球場など多くのスポーツ施設がありますことから、それらの施設を通じて子どもから高齢者まで多くの市民の皆様に運動の機会を提供し、スポーツの活性化を図ることで、地域の中で人と人がつながり、健康で生きがいを持った生活が送れるよう努めて参ります」
――今後の抱負。
「令和6年度は令和3年度からスタートした二本松市総合計画の4年目となりました。
『笑顔あふれる しあわせのまち 二本松』の実現のため、駅南住宅団地や二本松市グリーンフィールドなど安全で快適な住環境の整備とあわせて、企業誘致や商工業の活性化、観光振興などを図りながら市民の暮らしの基盤を確かなものとするため、二本松市にイノベーションを興し、市民所得の向上と市民総生産を拡大させ、力強く二本松市を成長させるとともに、子どもからお年寄りまで生きがいと幸せを実感しながら、市民の命と暮らしを守り、生まれ、育って、住んで、本当に良かったと思える豊かで住み良い二本松の実現、そして持続可能な自立した二本松を市民の皆様と共に築いて参ります」