石川郡〝道の駅競争〟3町村で新設、移転、拡張

拡張工事が進められている道の駅ふるどの

石川郡で、「道の駅」をめぐる動きが一気に加速している。「新設」、「移転による拡大」、「既存施設の拡張」と、3つの自治体がほぼ同時期に整備に動いており、〝道の駅競争〟とも言える状況を呈している。

まず象徴的なのが石川町。同町は総事業費約17億円を投じて、新たに「道の駅石川」の整備を進めており、今年7月のオープンを目指している。施設は物販や飲食に加え、観光情報発信拠点としての機能も備える計画で、地域産業活性化や交流人口の拡大を狙う。

一方、平田村は既存の道の駅を移転する方針。背景には、現施設の駐車場の狭さや周辺の渋滞といった問題がある。村は「『道の駅ひらた』移転再整備検討委員会」を立ち上げ、昨年7月から検討を進めている。

現在の道の駅は、国道49号とあぶくま高原道路が交わる辺りだが、そこから北に500㍍ほどのところの国道49号沿いが移転地に選定された。面積は現在の約8400平方㍍から約3万平方㍍になる。

新施設は駐車場、トイレ、情報発信機能、物販・飲食施設などのほか、多目的広場、子どもの遊び場、入浴・サウナ・簡易宿泊機能、グランピング施設、防災機能などを備える構想。単なる交流施設ではなく、災害時の拠点機能を付け加えることで、施設価値を高めようとしている。

古殿町でも、既存の「道の駅ふるど」の敷地拡張・再整備が進められている。同計画は、現在の施設を裏側に拡張するもので、敷地面積は約7000平方㍍から1万9000平方㍍なる。すでに造成工事は完了しており、駐車場の混雑解消に加え、周辺の自然環境を活かした体験型コンテンツの充実を図る計画だ。

ちなみに、本誌3月号では同じ石川郡にある玉川村の「道の駅たまかわ」について報じた。内容は、現場責任者である穂積俊一所長が突如退任し、村内では「実質更迭のようなもの」といった見方もあったことから、その真相を探ったもの。

道の駅を運営する第三セクターの社長である須釡泰一村長、退任した穂積所長ともに「更迭説」は否定した一方で、須釡村長は今後の運営方針について、「4月までに新体制を固めて、〝全員野球〟で乗り切っていきたい」と話した。記事では《当初囁かれていた「更迭説」は須釡村長、穂積氏ともに否定したものの、道の駅たまかわが変革期を迎えているのは間違いない》と指摘した。

こうして見ると、石川郡では道の駅をめぐって、さまざまな動きがあることが分かる。いずれにしても、1つのエリア内で、これだけ道の駅への投資が重なるのは珍しい。その先にあるのは、「奪い合い」か、それとも「相乗効果」か、気になるところだ。

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