たかはし・ひろし 1954年生まれ。日大工学部卒。西郷村建設課長などを歴任。2015年の村議選で初当選。村議1期を経て、2018年2月の村長選で初当選。昨年2月に再選。
――人口増加率は県内トップクラスです。
「村内に東北新幹線新白河駅、東北自動車道白河ICを有し、首都圏や地方都市へのアクセスが良く、地理的な利便性が高いことも一つの要因になっていると考えていますが、それに加えて、『コロナを克服』、『子育て支援の充実』、『学校教育の支援の充実』、『高齢者健康長寿支援』、『やりがいと魅力ある産業の振興』、『災害に強いむらづくり』の6つの目標を掲げ、職員一丸となって取り組みを進めています。
中でも、子育て支援や教育面での充実は、若い世代の移住・定住を促進して人口を維持していくために重視しています。出産祝い金の支給や、原油価格・物価高騰に対する特別給付金の支給により、子育て世帯の経済的負担を軽減するなど、安定した生活を送れるよう支援をしました。また、子育て支援センター内に子ども家庭総合支援拠点を設置し、妊娠期から子育て期に渡る切れ目のない支援体制を構築し、母子健康の保持促進に努めています。学校教育については、小・中学校に入学した児童・生徒に入学祝い金を支給、中学生の修学旅行の補助、さらには子どもたちが将来、国際的に活躍できるよう英語力をつけてほしいという思いから、ALTやタブレット端末を活用した英語教育に力を入れ、児童・生徒の学びの意欲の向上に努めています。令和5(2023)年度からは、村内の小中学生の給食費の無料化を実施します」
――学校給食センター、役場庁舎の整備が計画されています。
「学校給食センターは、7割程度の進捗状況で計画通りに進んでおり、令和5(2023)年度2学期から使用開始となる見込みです。新庁舎整備事業については計画通り、令和7(2025)年度の開庁を目指して本体工事に着手していきたいと考えています」
――今後の抱負を。
「第2期村人口ビジョンの人口推計では、他自治体と同様に人口が減少していく見込みですが、様々な取り組みを重ねていくことで人口の流入と定住促進を図り、人口減少を最小限に食い止め、村民の皆さんがいつまでも幸せに住み続けられる村をつくりあげていきたいと思います。本村は『2022年度自治体四季報全国自治体経営ランキング』において、全国1741自治体の中で2位になりました。一方で、まだまだ課題も多くあります。村民の皆様よりご意見、ご指摘を賜りながら『村民が主役で未来を築く』を念頭に、『未来へ限りなく前進する西郷村』、『選ばれる西郷村』、『誇れる西郷村』を実現できますよう鋭意努力していきます」
掲載号:政経東北【2023年4月号】