2024―2025シーズンから営業を休止している箕輪スキー場。その経緯やその後の動向について、本誌2024年11月号、12月号、昨年5月号、10月号、今年2月号でリポートしてきた。
消防設備の修繕が間に合わず
その中で指摘したのは「最終的にはISホールディングスグループ頼みではないか」ということ。同グループの代表・遠藤昭二氏は猪苗代町出身。証券事業やFX取引などのISホールディングスを筆頭に、いくつかのグループ企業がある。そのうちの1つに猪苗代スキー場や会津磐梯カントリークラブ、猪苗代観光ファームなどを運営している「DMC aizu」がある。
直近の記事では、実際にDMC社が再開支援に向けて動いていることを伝えた。
同社は1月7日付で「監督官庁への許認可申請に関する手続きや、再稼働までの各種準備作業について全面的に支援を行い、2026年1月下旬のオープンを目指して準備を進めております。また、同スキー場の運営に関しても全面的に支援するとともに、資金提供および人員面での支援を積極的に行っております」というリリースを発表した。
同スキー場は、リゾート事業や再生可能エネルギー事業などを手掛けるブルーキャピタルマネジメント(東京都)と、町が出資する第三セクター・横向高原リゾートによって運営されていたが、経営不振を受けて2024年11月に休業した。その後、町は新たに第三セクター・新横向高原リゾートを設立し、再開に向けて準備を進めてきた。そこにDMC社が支援する形で、1月下旬の再開を目指すというのだ。
とはいえ、1月下旬になっても再開のニュースはなかった。
そんな中で、本誌2月号では、「ちょっと近くまで入れる機会があったから見てきた」という関係者のコメントを紹介した。
「箕輪スキー場のレストハウス、ホテルプルミエール箕輪は、各所でガラスが割れていたり、かなりボロボロで、『弁護士管理物件』との張り紙がありました。老朽化が著しく再生不能に見えました。修繕するにしても億単位の資金と、磐梯朝日国立公園内にあるため、かなりの時間がかかるかと思います」
「水道管が破裂していたり、ゲストハウス内のカビがひどかったり、修繕しなければならないところが多い」
「報道通り(※DMC社がリリースで示した1月下旬以降の再開)になったとしても、初年度は規模縮小での再開になるのではないか」
かなり厳しいとの見立てだったわけだが、2月18日、正式に今シーズンの営業再開を断念することが発表された。
ある町民によると、「当初は3本あるリフトのうち、1本だけを使って再開する予定だった」という。
前段で、ある関係者の「再開できたとしても、初年度は規模縮小でのオープンになるだろう」との見立てを話していたが、実際にそういった形での再開を目指していたことが裏付けられた。
「ただ、消防設備の修繕が間に合わず、その面での許可が降りなかった。町としては、何㍍置きに消火器を配置するとか、代替策を提案したが、認められず、今シーズンの営業再開を断念することになった」(前出の町民)
そもそも、「いまから再開しても、どれだけ営業日数があるか」という状況に差し掛かっていただけに、断念もやむなし。来シーズン以降に万全の状態で再開すればいい。一方で、すでに従業員を雇っていたから、その人たちをどうするのか、ということが今後の課題になろう。

























