【坂本竜太郎】衆議院議員インタビュー【2026年4月】

経歴

さかもと・りゅうたろう 1980年3月生まれ。磐城高、中央大法学部卒。いわき市議、福島県議を経て2024年10月の衆議院選挙で初当選。今年2月の衆議院選挙で再選を果たし現在2期目。

2月8日に投開票された衆議院選挙において、浜通りからなる福島4区では自民党の坂本竜太郎氏(46)が再選を果たした。東日本大震災と福島第一原発事故から15年という節目を迎える中、被害が甚大だった浜通り選出の議員として復興を推し進めようと「アップグレード浜通り」を引き続き掲げる。2期目の抱負についてインタビューした。

――2月8日に投開票された第51回衆議院選挙福島4区で再選を果たしました。

「中道改革連合の結成、そして野党3候補と戦うという初めての構図でしたので、どのような状況にあるのかまったく読めない厳しく難しい戦いでありましたが、最後の最後まで『浜通りの復興を途切れさせない』と訴え、多くの皆様にお世話になって戦い抜くことができました。大きなお力をたまわりましたので、その重い責任を果たさねばと、一層襟を正して職務に励んでいます。

1期目の期間は1年3カ月という短期間でした。ですが、自民党が占める議席が少数だったこともあり、初当選ながらあらゆる仕事や役割を経験させていただきました。2年分、3年分、あるいはそれ以上に値する濃密でありがたい経験でした。引き続き国会にお送りいただきましたので、1期目の経験を存分に発揮して、福島県のためにますますお役に立てればと頑張ってまいる覚悟です」

――東日本大震災と福島第一原発事故から15年を迎える中での復興のあり方についてお聞かせください。

「より重要な新しいステージに入ります。これからの5年間は『第3期復興・創生期間』に当たり、復興の財源を与党として確たるものにしていく責任があります。そして15年の中で見えてきた新しい課題の解決に資する効果的な予算の使い方を構築していかなければなりません。

十分な予算を確保したうえで、今後の復興は3D的な視点で進める必要があります。『より広域的に』、『より長期的に』、そして三つ目は『より戦略的』にという視点です。今までは各市町村がそれぞれ懸命に復興に取り組んできましたが、単独ではなく、各地域の役割を果たしながら、より広域的な視点で浜通り全体としてどのように長期的課題の克服と創造的復興を進めていくかの戦略的な取組みが重要になってきます」

――中間貯蔵施設に置かれている除去土壌の県外最終処分について。

「長期にわたる廃炉作業を安全に進めなければいけませんし、中間貯蔵施設に置かれている土壌は県外最終処分を実現しなければなりません。そのために再生利用を進めていますが、何といっても重要なのが全国での理解醸成です。『こういう使い方ができます』『こうすれば進みそうだ』と言っても、理解不足によるさまざまな受け止めがある以上、理解醸成が大前提です。

全国の方に考えてほしいのは、そもそもなぜこのような問題が起こっているかという背景です。もともと福島県で作った電力が首都圏に送られ、この国を支えてきたと言っても過言ではないわけです。ところが、大地震や津波に見舞われ、それが原発事故につながって、その結果、除染作業により生じた除去土壌を中間貯蔵する必要性に迫られました。

中間貯蔵施設が置かれているのは住民の方々の自宅の土地や農地です。本来であれば、先祖伝来の土地で豊かな恵みがもたらされ、穏やかな暮らしが営まれていた土地です。地権者の方たちは、泣く泣く自分たちの土地を提供して二重にも三重にも辛い思いや負担を受け入れていただいています。負担を受け入れていただいたうえに、前進するために、皆さんで協力し合ってくださっている。こうした経緯や約束を含めて、その必要性をしっかりと全国の皆様にはご理解いただきたいのです。

我々国会議員は党派を超えて県外処分に対する理解を広めていかねばなりません。それぞれの選挙区で住民の方にご理解いただけるように説明するといったアプローチが私は必要なのではないかと思います。そのために私は国会議員のさまざまな横のつながりを活かして汗をかいてまいりたいと考えています」

――「アップグレード浜通り」を掲げています。浜通り地域の復興創生の現状と課題、そして福島イノベーション・コースト構想についてうかがいます。

「福島イノベーション・コースト構想は、廃炉作業に不可欠なロボットの開発を進めようとスタートしました。研究開発は農業やエネルギーをはじめ多分野に広がり、廃炉のためだけでなく、浜通り、福島県、そして日本、地球規模の課題の解決に貢献し得るものです。まさに広域的、長期的、戦略的な復興を体現する構想で、中核となるのが福島国際研究教育機構(エフレイ)です。新たな研究開発への着手が進み、期待も膨らみますが、いかんせん最先端の研究なので、取組みや成果が地元に根づき、誰もが共有して、地元の方が担い手になるまでには、相当な工夫が必要です。世界に冠たる『創造的復興』の中核拠点となることが期待されていますが、それに見合った時間をかけながら、しっかりと地元に根付かせて、連携させていくことがより重要になっていきます。

また、浜通りの農林水産業の再興・発展は険しくとも目覚ましいものがあります。常磐沖で獲られた良質な魚介類が『常磐もの』としてあらためて有名になり、世界中から引く手あまたとなるようにしていきたい。輸出する際に新鮮なまま届けるのに重要なのが流通網です。例えば、私は成田空港利用を推進する議員連盟にも加わり、輸出拡大に同僚議員と共に取り組んでいます。成田空港は農産物の輸出にも使われ、浜通り産の梨がベトナムやタイなどの東南アジアで人気を博しています。さらには、相双漁協では近年、新規就業者数が増えており、浜通りの水産業を世界最高峰にすべく力を尽くします。

同様に、エネルギー産業も、この地で長い間育まれてきた伝統・地場産業と言えると思います。震災・原発事故を経験したからこそ、その経験と教訓を活かした責任あるエネルギー政策、地元との信頼関係も含め、インフラやノウハウ、人材をフル活用し、引き続き最先端でこの国を支えていく。食料安全保障もエネルギー安全保障も、浜通りからリードし、日本を強く豊かにする。これぞ、アップグレード浜通り!です」

――地元浜通りの地域の有権者へのメッセージをお願いします。

「震災からの15年間、有事続きの中、共に涙し、苦難を一緒に乗り越えながら仕事をさせていただきました。前回の初当選時から私に活躍の場をお与えいただき、心から感謝申し上げます。我が党に大きなお力をいただいたからこそ、その責任の重さをひしひしと感じています。

今、自由民主党では結党70周年プロジェクトで新ビジョンを策定しており、私はその起草委員を務めています。福島県浜通りの選出ですから、災害大国であるこの国の宿命を直視し、日本を日本人を守り抜き、その先の未来を確かなものにする覚悟を盛り込むことを強く訴えました。国会では『東日本大震災復興及び原子力問題調査特別委員会』の理事に選任されました。地方の立場、青年世代として、福島・浜通りの声を届け続ける職責を全うしていきます」

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