さとう・たかし 1969年生まれ。日本大学工学部土木工学科卒。91年に福島県入庁。高速道路室長、南会津建設事務所長などを歴任し、昨年4月から現職。
――双葉町・浪江町に整備していた「福島県復興祈念公園」が開園しました。
「福島県復興祈念公園は、東日本大震災で被災した災害の記憶と教訓を後世に伝えるとともに、復興の歩みを国内外に向け発信し続けることを目的とし、『生命(いのち)をいたみ、事実をつたえ、縁(よすが)をつなぎ、息吹よみがえる』を基本理念に国と県が連携して整備した施設です。双葉町と浪江町に跨る、7つのエリアで構成され、総面積は約46㌶となります。今年5月に開園し、隣接する東日本大震災・原子力災害伝承館では、一日当たりの最多来館者数を更新するなど、近接の伝承施設との相乗効果が表れております。今後も多くの方々にご来場いただけるよう、周辺の伝承施設とも連携を図りながら、積極的な情報発信に取り組んでまいります」
――建設業界における人手不足が深刻化していますが、生産性向上への支援策などはどのように行っているのでしょうか。
「生産性の向上に向け、令和4年度より実施されている『土木部デジタル変革(DX)推進計画』に基づき、ICT活用工事、遠隔臨場、情報共有システムを推進し、作業員の就労環境・業務効率化に努めております。また、『週休2日等工事試行要領』に基づき、当所でも受注者に対し4週8休の現場閉所を義務付けるとともに、ゼロ債務をはじめ債務負担行為を有効活用し、適正工期の確保や施工時期の平準化に取り組んでおります」
――今年度の重点事業についてお聞かせください。
「現在、復興拠点施設等へのアクセス道路となる浪江三春線小出谷工区(葛尾村・浪江町)において、2本のトンネルを含む全長5・5㌔のバイパス整備、原町川俣線下高平工区(南相馬市)において、全長4・0㌔のバイパス整備をしており、早期供用に向け、引き続き整備を進めていきます。
また、今年度より第3期復興・創生期間が開始となります。飯舘村・浪江町・大熊町・双葉町・葛尾村において、復興拠点や産業拠点とのアクセス強化に必要な道路や帰還住民等の安全・安心な生活環境を確保するためのインフラ整備に取り組んでまいります」
――今後の抱負を。
「本年度は、第3期復興・創生期間の初年度となることから事業を着実に進めるため、国や市町村、関係機関と十分に連携し、スピード感を持って事業に取り組んでまいります。また、近年、激甚化・頻発化している自然災害に備え、河川の治水・安全度を高めるため、小泉川(相馬市)をはじめとした河川整備を進めるとともに、今年度からスタートした『第1次国土強靭化実施中期計画』の制度を活用し、堤防天端の舗装などによる河川堤防の強化や、河道掘削や伐木等による河川の流下能力向上に引き続き取り組みます。加えて、道路・河川・公園のパトロールや、異常気象・自然災害発生時の対応を適切に行い、住民の安全と安心を第一に、復興と地域創生に熱意をもって全力で取り組んでまいります」
▼過去のインタビュー
【相双建設事務所】小池敏哉所長インタビュー【2023】
【相双建設事務所】栗田豊己所長インタビュー【2024】
【相双建設事務所】佐藤敬所長インタビュー【2025】

























