皇族数の確保策を盛り込んだ改正皇室典範が7月17日の参院本会議で可決、成立した。
女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持できるほか、旧11宮家の男系男子が養子として皇室入りすることも可能になった。一方で、今回の典範改正をめぐっては、与野党が参加する全体会議でまとめられた「立法府の総意」に含まれていない皇位継承の問題にまで踏み込み、養子の子孫が男性の場合は皇位継承権を有することも改正案に盛り込まれていたため、議論を招いた。
衆院では自民党、日本維新の会、中道改革連合、国民民主党、参政党が改正案に賛成。参院では自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、参政党が賛成に回った。
そうした中、SNSのショート動画で「男系継承を可能な限り追求しつつも、女性天皇や女系天皇の可能性も完全には道を閉ざさず、議論を進めるべきだ」と主張し、拙速な議論に疑問を呈する人物がいる。衆院副議長時代にこの問題に関わってきた、中道改革連合の元衆院議員・玄葉光一郎氏(62)だ。
田村郡船引町(現田村市)出身。安積高、上智大法学部卒。松下政経塾を経て、1991年の県議選で初当選し自民党に所属。93年の衆院選では中選挙区時代の福島2区から無所属で立候補し初当選。そこから野党で11回にわたり当選を重ねてきたが、今年2月の総選挙で福島2区に立候補して落選した。
当選した自民党の根本拓氏(39)には約4万票近く離されて敗北。玄葉氏は、衆院議員時代から知事転身説がウワサされていたが、「さすがにこれだけの大差で落選すると、知事選に出るとは考えにくい」という見立てが広まった。
そのため、「このまま引退するのではないか」ともささやかれていたが、SNSで皇室典範をはじめとした時事問題関連のショート動画を投稿するなど、存在感を示している。
現在は須賀川市に事務所を集約しているほか、岳父である故・佐藤栄佐久元知事の郡山市の自宅にも拠点を置いている(本誌5月号参照)。
玄葉氏の次の動向が注目される中、6月に須賀川市のホテル虎屋で、支持者や玄葉氏に近い議員による集会が開催された。
参加した支持者によると、その場で玄葉氏から「政党(中道改革連合)を離れ、無所属として県内全域で講演活動などを行う予定だ」とのあいさつがあった。旧知の大学教員から大学での講義も打診されているとのことで、「後援会を残し、あと2年間、さまざまな活動に取り組みながら、今後の方針を考えていく。ご理解いただきたい」と述べたという。現時点では、今秋の知事選を念頭に置いて動いていないことを示した格好だ。なお、会場の支持者は「本人の考えを尊重したい」という反応だったようだ。
玄葉氏が話した「2年間」という期限は何を意味するのか。
中通りの政治家は「可能性が高いのは、2028年7月に任期満了を迎える参院選への立候補でしょう」と推測する。
「本県選挙区は改選1で、自民党から現職・星北斗参院議員(1期)が立候補するとみられる。それまでに一度仕切り直して、情勢を見ながら出馬を判断する考えではないか。その2年後には次の知事選も控えているので、さまざまなパターンを想定していると思います」
2028年夏の参院選には、昨年の参院選に立憲民主党から立候補して落選した元衆院議員・石原洋三郎氏の出馬が有力視されており、県内全域であいさつ回りをしている。野党側の候補者調整も含め、引き続き玄葉氏の動向が注目される。

























