なかがわ・よしのり 会津若松市出身。芝浦工業大卒。福島県土木部河川整備課長、河川計画課長、土木部次長(河川港湾担当)を経て、昨年4月から現職。
――国道349号五十沢工区が1月31日に開通しました。
「令和元(2019)年東日本台風では、国道349号の県境部で、山側からの土砂崩落、並行する阿武隈川の増水による路肩決壊・冠水が発生し、宮城県側の山間部の集落が一時孤立するなど、交通や生活に大きな影響を及ぼしました。これに伴い、国土交通省の権限代行による災害復旧事業と、福島県側の『兜橋~県境』までの五十沢工区で、一体的な道路整備を進めました。
今回開通した区間は山側へバイパス化したことで、再度災害防止による地域の安全・安心確保に加え、幅員の狭さや急カーブなど現道の課題が解消され、走行性が大幅に向上しました。救急医療活動や観光振興・にぎわい創出も期待されます。県としては、今回開通した区間に続き、兜橋以南(伊達市梁川町五十沢地内)の道路整備を進めていきます」
――上名倉飯坂伊達線大笹生2工区の進捗は。
「県北地域は、高次都市機能と合わせ『磐梯吾妻スカイライン』や『ふくしま三名湯』などの自然豊かな地域資源を有しており東北縦貫自動車道と東北中央自動車道の高速交通体系の結節点であることを生かした、新たな活力の創出や県内外との広域交流の促進、豊かな暮らしを持続する地域づくり、都市内の日常生活を支える道づくりが必要と考えています。
東北中央自動車道福島大笹生ICへのアクセス性向上を目的とした上名倉飯坂伊達線大笹生2工区(福島市)で道路改良に取り組んでおり、今年度は工事着手に向けた用地取得を進め、地域活性化に向けた社会資本の整備を推進していきます」
――防災・減災対策、国土強靱化対策の現状と進捗について。
「令和4(2022)年3月の福島県沖地震で被災した、阿武隈川を渡る県管理の伊達橋及び伊達崎橋については、引き続き、国や地元自治体と連携し、早期復旧を図ります。
豪雨や地震などの自然災害に備える防災・減災、国土強靱化の取り組みとしては、本宮市の五百川などの河川改修、河道掘削や樹木伐採による治水対策、砂防えん堤工などの土砂災害対策、道路法面の落石対策、橋梁の耐震化などに積極的に取り組んでいきます。また、住民の避難を支援するため、危機管理型水位計の設置による河川水位情報の提供や土砂災害警戒区域標識の設置などのソフト対策にも取り組んでいきます」
――2026年度の重点事業は。
「重点事業として取り組んでいる令和元年東日本台風災害を踏まえた治水対策は、令和7(2025)年度に2河川の事業が完了しました。引き続き、阿武隈川からのバックウォーター(背水)により甚大な浸水被害を受けた福島市の濁川などの河川改修工事を推進し、早期に治水安全度の向上を図っていきます。また、県都である福島市を中心に高次都市機能が集積した県北地域の特性を生かし、地方創生に資する基幹的道路などの社会資本整備とともに、地域の安全・安心を支えるインフラの安定的な機能確保のため、維持・管理の充実を図っていきます」
▼過去のインタビュー
【福島県北建設事務所】長嶺勝広所長インタビュー【2023】
【福島県北建設事務所】吉田伸明所長インタビュー【2024】
【福島県北建設事務所】吉田伸明所長インタビュー【2024】
【福島県北建設事務所】中川善則所長インタビュー【2025】



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