鏡石町議会3月定例会の一般質問で「町委嘱の産業医が十分な役割を果たしていない」という指摘がなされ、一部町民の間で話題になった。
産業医とは、労働安全衛生法に基づき一定規模以上の事業場に選任が義務付けられている産業保健の専門家で、従業員の健康管理や職場環境の改善を専門的に行う医師。
常時使用する従業員が50人以上の事業所ではストレスチェックが義務付けられており、その結果高ストレス者と判断された従業員が申し出た場合、産業医による面接指導が必要となる。2028年からは従業員50人未満の事業所にもストレスチェックが義務付けられるため、産業医の役割は大きくなるとみられている。
そうした流れもあって、昨年3月定例会で、吉田孝司町議が町職員の健康管理・メンタルヘルス対策について問う中で、「産業医は月1回、職場を巡視する義務がある。職務を全うしているのか」と質したが、執行部は「行っていない」という答弁だった。そこで、吉田町議が1年ぶりに同じ質問を投げかけて改善状況を確認したわけだが、執行部の答弁は「残念ながら月に1回というような法定の点検については実施をしていないというのが現実でございます」というものだった。
鏡石町だけ産業医による定期巡視が行われていないのか、それとも他の自治体でも同様の実態があるのか。
吉田町議は定例会終了後、「今回、あらためて一般質問をしたが、改善が見られなかった。今後は是正を求めて対応を検討している。その方針・準備等が固まったらお知らせします」とコメントしていたので、何らかの動きがあるかもしれない。

























