本誌昨年6月号に「泥棒被害にあった北塩原村ラビスパ裏磐梯」という記事を掲載した。同施設は、2024年1月末に営業停止し、施設が放置された状態になっており、そうした中で泥棒被害にあった。昨年5月1日に臨時議会が開かれ、村から議会にその報告があった。
後に本誌が村総務企画課に確認したところ、担当者は次のように説明した。
「最初に昨年(2024年)11月に施設西側の窓ガラスが割られていることが分かりました。その時は被害は確認されませんでしたが、今年(2025年)4月に機械室の配線がなくなっていることが判明しました。これを受け、専門業者に依頼し、現在は調査中です。同時に警察にも相談しており、いま実施している調査が終わり、被害状況が確定したら、正式に被害届を出すことになると思います」
最初に聞いた時は、閉鎖されたラビスパ裏磐梯に金目のものがあるのかと思ったが、機械室の配線(銅線)が盗まれたのだという。近年は銅線や銅板、グレーチング(側溝の蓋に用いられる金属製の網目状のもの)などが盗まれる被害が相次いでおり、その類いの窃盗と思われる。
冒頭で述べたようにラビスパ裏磐梯は2024年1月末で閉鎖されたため、常時人が出入りしているわけではない。
村の説明によると、「2024年11月に侵入された形跡があり、その時は被害が確認されなかったが、後に機械室の配線がなくなっていることが分かった」とのことだったが、最初の時点で被害が出ていたのか、あるいは二度泥棒に入られたということか。その辺も明らかにされていない。
そんな中で、「今年6月にまた泥棒に入られた」との情報が寄せられた。情報提供者の村民によると、「今回は施設内のさまざまなところの配線が盗まれた」というのだ。
村総務企画課に確認すると、泥棒被害にあったのは事実で、議会にはその旨を報告済みという。
「被害額は約100万円で、警察に被害届を出し、いまは警察に委ねている状況です」(村総務企画課)
同施設は営業停止後、施設存続の根拠になっている「温泉健康増進施設条例」の廃止が議会の承認を得られない状況が続いていた。関連議案の否決、取り下げが相次ぎ、都合5回目にして、ようやく条例廃止が承認され、施設廃止が正式に決定した。
その後は跡地利用に焦点が移り、一時は産廃処分業の荒川産業(喜多方市)が名乗りを上げたが、条件が合わず辞退。これを受け、村は新たに利活用業者を募集したが応募はなかった。これが今年3月のことで、その際、村は「今後は解体も視野に入れて協議していく」旨を明かしていた。
前述・情報提供者の村民は「どうせ解体するから、(泥棒に入られても)好きにしてくれという感じなんだろう」と皮肉混じりに語ったが、一方でこう指摘した。
「ラビスパ裏磐梯は村の施設だから、村民の財産ということになる。そこが泥棒被害にあい、知らんぷりでは済まされない。それも被害に遭うのは今回が初めてではない。過去にもそういう被害があったのに、再度同じような事態が起きたのは防犯体制などがきちんとしていなかったということではないか。その責任は誰がどういった形で取るのかをハッキリと示してほしい」
今後は、議会などでそうした追及がなされる可能性がある。

























