郡山市安積町にある市の複合レジャー施設・郡山カルチャーパーク(愛称=AGCエレクトロニクス郡山カルチャーパーク)について、「財政難で閉鎖を検討しているらしい」というウワサがSNSで流れている。真相を追った。
SNSでウワサが拡散された背景
郡山市安積町にある市の複合レジャー施設・郡山カルチャーパーク(愛称=AGCエレクトロニクス郡山カルチャーパーク)について、「財政難で閉鎖を検討しているらしい」というウワサがSNSで流れている。真相を追った。
カルチャーパークは、ドリームランド(遊園地)に加え、プール、カルチャーセンター(アリーナ、会議室)、多目的広場、屋内子どもの遊び場などを備える市の複合施設だ。プールはウォータースライダーのほか、50㍍プール、飛び込み専用プールもあり、公式大会にも使用される。

いずれも数百円で利用でき、市内の子育て世帯には〝手軽に行けるレジャー施設〟として愛されている。
8月上旬、そんな同施設について、SNSで「カルチャーパークが郡山市の財政難?で閉鎖の方向だと聞いたのだけど。ランダムにその民意を問うアンケートを郵送しているらしい」というつぶやきが投稿された。それに対して「ありえない!」「無くなったら困る」といったコメントが寄せられ、大きな反響を集めた。
財政難でカルチャーパークを閉鎖するのに伴い、アンケートを実施しているというのは事実なのか。市公園緑地課に確認すると、アンケートを実施したのは事実だが、閉鎖ありきで行ったものではないという。
「開設から37年経過し、施設の老朽化に伴い、毎年部分的に補修して対応している状況です。大規模改修が必要となる可能性もあるが、財政状況を鑑みると、このまま現状維持するのは簡単ではない。市民はカルチャーパークに何を望んでいるのか聞いて、今後の方針を定める判断材料にする目的です。16歳以上の市民から無作為抽出で約4000人に送付しました」(市公園緑地課担当者)
市のホームページによると、緑地管理や遊具管理などの維持管理費として年間約2億円かかっており、2024年度の利用料金収入は約1億3000万円だった。今後の大規模改修も見据え、施設の劣化度診断や民間活力導入可能性調査、設備修繕を進めており、そのうえで今回のアンケートを実施した、と。
ちなみに、2020年10月の調査結果では、▽現状の施設で十分である39・6%、▽現状に加えて施設を増やしてほしい27・3%、▽一部の既存施設を廃止し、代替施設をつくってほしい18・8%、▽一部の既存施設を廃止したほうがよい6・0%、▽既存の全施設を廃止し、新たな活用を検討したほうがよい5・5%という結果だった。
また、2023年度まちづくりネットモニターの調査では▽全面的にリニューアルすべき81・2%、▽段階的廃止8・1%、▽全面的廃止4・6%と、リニューアルを支持する意見が圧倒的に多かった。
ある行政関係者はこう分析する。
「ドリームランドなど利用者が多い施設は存続の理解を得られやすい。問題はプールの扱いです。例えば飛び込み専用プールなどは大会にも使われるが、利用者は限られ、費用がかかるわりに夏しか利用できない。公共施設としてどうバランスを取っていくか、市民の意見を聞きながら考えていくことになるでしょう」
本誌2月号では、市が公共施設の稼働率や老朽化などを踏まえて総合的に評価したところ、39施設が「サービス廃止」、64施設が建物解体を伴う「廃止」となったことを紹介した。市有建物の約75%が築30年以上で、更新費用は4000億円以上不足する見通しだ。
そのため市は住民の意見を聞きながら見直しの議論を進めているところで、今年は郡山市民文化センターについても、部局間連携組織を新設し、大規模改修や建て替えの検討を始めている。
カルチャーパークに関しても「財政難で閉鎖」ありきではなく、アンケート結果を踏まえつつ、どんな形で施設を残していくべきなのか、具体的に検討することになりそうだ。
前述した過去の調査の自由記述欄には「市街地に近い場所や交通の便が良い場所へ移転すべき」「全面リニューアルは賛成だが、市営だと限界があるので、民間の力を借りるべき」「アリーナクラスのイベントホールを建設してほしい」などの意見が出されていた。市民の声はどのように反映されるのか、まずは今回のアンケート調査の結果が注目される。





















に向けて掲げられたプラカード。過激な言葉が並んだ=2025年10月19日、仙台市青葉区河北新報提供-002_eyecatch-520x305.jpg)



