【須賀川・岩瀬郡】県議選は現職2人、新人2人の争いか

【須賀川・岩瀬郡】県議選は現職2人、新人2人の争いか

市議選の数カ月後には県議選が控える。その中でも、須賀川市・岩瀬郡選挙区(定数3)は、注目の選挙区と言える。県議選の動向についてもリポートする。
 
 県議選は11月2日告示、12日投開票で行われる。

 現在、同選挙区の現職は、宗方保氏(県民連合、6期)、水野透氏、渡辺康平氏(ともに自民党、1期)の3人。前回(2019年11月10日投開票)は、それまで5期務めていた自民党の重鎮・斎藤健治氏が引退したこともあり、6人が立候補する激戦だった。

 斎藤氏の引退を受け、自民党は新人2人の公認候補を擁立したが、同選挙区で自民公認候補が2人になるのは初めてだったため、「宗方氏は安泰としても、自民党候補者2人のうちのどちらかが足をすくわれる可能性もあるのではないか」といった見方もあった。ただ、結果は別表の通り。自民党の新人2人が当選を果たした。

 今回は、現職の水野氏と渡辺氏は自民公認での立候補が決まっているほか、前回選挙に立候補した共産党の丸本由美子氏も立候補を表明している。残る現職の宗方氏については、「今期限りで引退する可能性が高い」(ある関係者)とのことだが、5月中旬時点では正式な引退表明等はない。

 「宗方氏が出るにしても、辞めるにしても、玄葉光一郎衆院議員の意向を汲んだ人が出てくるのは間違いない。ですから、すでに立候補を決めている自民党の現職2人と共産党の丸本氏、そこに宗方氏、もしくはその後継者(玄葉衆院議員の意向を汲んだ人)を加えた4人の争いになると思って準備をしている」(ある陣営の関係者)

 ちなみに、宗方氏が引退するとして、「玄葉氏の意向を汲んだ人」として名前が挙がっているのが玄葉氏の秘書の吉田誠氏。

 「人柄はいいと思うが、知名度としてはどうでしょうね。まあ、玄葉さんとその支持者が本気になってやるでしょうから、有力であることには間違いないでしょうけど」(岩瀬郡の住民)

 「宗方氏が須賀川市のまちなか(旧市内)なのに対し、吉田氏は旧市内より人口が少ない東部地区出身だから、その辺がどうか」(須賀川市民)

 大方の見方では、「自民党の現職2人と、玄葉氏(立憲民主党)側の宗方氏か吉田氏の3人が有力だろう」とのことだが、一方で「共産党の丸本氏も侮れない」と見る向きもある。

 こちらも、まだ選挙までには月日があるが、宗方氏の動向はどうなのか、有権者がどんな審判を下すのかに注目したい。

関連記事

  1. 【北塩原村長選】無投票決着の裏話

    【北塩原村長選】無投票決着の裏話

  2. 国見町長選後に直面する2つの〝外圧〟

    国見町長選後に直面する2つの〝外圧〟

  3. 続・現職退任で混沌とする猪苗代町長選

    現職退任で混沌とする猪苗代町長選

  4. 混沌とする【自民衆院新4区】の候補者調整

    混沌とする【自民衆院新4区】の候補者調整【坂本竜太郎】【吉野正芳】

  5. 現職退任で混沌とする玉川村長選

    現職退任で混沌とする玉川村長選

  6. 【矢祭町】「議員報酬日当制」は何をもたらしたのか

    【矢祭町】「議員報酬日当制」は何をもたらしたのか

  7. 郡山市農林部統合に農業団体が疑義

    【郡山市】農林部統合に農業団体が疑義

  8. 各地の選挙に出続ける髙橋翔氏の素顔

    各地の選挙に出続ける髙橋翔氏の素顔

人気記事

  1. 各地の選挙に出続ける髙橋翔氏の素顔
  2. 本宮市「コストコ進出説」を追う 地図
  3. 政治
  4. 【マルト建設】贈収賄事件の真相
  5. 女優・大内彩加さんが語る性被害告発のその後「谷賢一を止めるには裁判しかない」
  6. 政経東北【2025年4月号】
  7. 【和久田麻由子】NHK女子アナの結婚相手は会津出身・箱根ランナー【猪俣英希】
  8. 【福島市歩道暴走事故の真相】死亡事故を誘発した97歳独居男の外食事情

最近の記事

  1. 政経東北【2025年4月号】 政経東北【2025年4月号】
  2. 南相馬市立病院で重大医療事故 南相馬市立病院で重大医療事故
  3. 【福島市松川町】メガソーラーで泥沼の工事費未払い騒動
  4. 迷走が続く【会津坂下町】新庁舎の場所選定 迷走が続く【会津坂下町】新庁舎の場所選定
  5. 農村交付金を掠めた【JA会津よつば】役員の背信 【X氏の自宅に突撃】農村交付金を掠めたJA会津よつば役員の背信
PAGE TOP